31年という長い熟成期間によってピート由来のヨードの効いたスモーキー香は角が丸くなり穏やかになっています。メインに使用されているボウモアの80年代蒸溜の特徴であるパフューミーな香りは健在で、プラムやデーツ、焙煎したコーヒー豆のアロマと旋律を奏でながら拡がって行きます。
一口含むとパフューミーな印象が含み香としてより強く感じられます。口当たりはソフトでハチミツやトフィーの甘味を軸にオールドレザー、オーク、スパイスが加わり、柔らかな甘味が長い余韻となって続きます。アイラモルト愛好家にとっては、どこか懐かしさも感じられる貴重な80年代を詰めた1本。ぜひこの機会をお見逃しなく。
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